2021年8月3日、Twitter上でとあるアンケートを実施いたしました。
内容は
「声の不調を経験している(していた)時、物が飲み込みづらくなるなどの嚥下運動にも悪影響が出たか。」
というものです。
40名の方にご回答いただいた結果は以下の通り。8割を超える方が”悪影響は出なかった”と回答しました。
発声と嚥下は関係している身体の器官や筋肉など、共通している部分も多く
嚥下というアプローチから発声を改善させるヒントが見つかるのではないか、という仮説をたてたことが
アンケート実施のきっかけでした。
大まかに、発声と嚥下の共通点、相違点を以下にまとめます。
共通点
- 声帯、舌や舌筋群、咽頭腔や喉頭腔をはじめとする様々な器官や筋肉が共通してかかわる点
- 声門の閉鎖、開大は誤嚥を防ぐうえでも重要な働きをする
- 随意(自分の意思による)運動が起点となり、感覚や経験がこまかなをアシストする点
- 例)口にアメを入れたまま話す、寝転がりながらお菓子を食べるetc
相違点
- 発声には円滑なコミュニケーションを実現させるために、連続性のある運動を高速で行う点
- 例)「お」「は」「よ」「う」それぞれの発音が高速でつながり「おはよう」という言葉がスムーズに聞こえる
- 嚥下は発声にくらべて一方向性の運動でより強い筋収縮が必要となる点
アンケートの結果だけをみれば、8割以上が影響がなかったということでしたが
残りの1割弱にも注目していきたいところです。
もし嚥下機能回復に用いられているリハビリのうち
発声障害の改善にも流用できるポイントが隠されているとしたら…?
何か面白いアイディアが見つかることを願いながら勉強を続けようと思います。
※アンケートにご協力下さった皆様、本当にありがとうございました。
この場を借りて御礼申し上げます。
ボイスケアサポーター 田中眞
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