“自主練習していくうえで、量と質のどちらを重視していくべきでしょうか。”
というようなご質問をいただくことが何度かありました。
よりよいパフォーマンスをしていくためには
練習時間における「量」と「質」を考えていくことは避けられませんよね。
まずこの二つの定義が何を指すか、ですが僕はいまのところ
- 量→技術を定着させるため、心身への負担が比較的少ない練習を長時間かけて行うこと
- 質→能力を向上させるため、心身への負担が比較的大きい練習を短時間で行うこと
と考えています。(ちょっと回りくどい表現かもしれない…)
僕自身がフォーカルジストニアによって演奏能力を失ってしまった原因として
この「量と質問題」を深く考えずに
がむしゃらな努力を続けてしまっていたことが挙げられると考えています。
そんな僕は、冒頭の質問に対し以下のような答えを出しました。
まず「量」も「質」も同じくらい大切なものであるということ。
そしてこの二つは別個として考えるべきものでもないということ。
質を高めるためには量が必要だし
目指すべき質を意識しながら量をかさねることで、技術は着実に身に付くだろう。
ふたつは表裏一体の存在だと思う。
ただやはり、時と場に応じてどちらを優先すべきかを考える必要はきっと出てくる。
大切なのは「量」と「質」そのもののどちらを重視すべきかということよりも
優先順位を切り替えるタイミングを見失わないということだと思う、と。
・・・
切り替えをミスらないためのコツは3つあります
- 心身が健康であるということ
- 朝に考えること(夜は意外と冷静になれない)
- まず自分がどんな演奏をしたいか、が明確にあること
なりたい自分になるために今は「量」と「質」のどちらを優先すべきだろうか。
日が昇っている時にでも、じっくり考えていきたいと思います。
ボイスケアサポーター 田中眞
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