先日のレッスンでの出来事です。
その日のお客様は接客業に就かれており、仕事上で「正しい日本語の発音」を意識しすぎた結果
声が出づらくなってしまったというお悩みをお持ちでした。
長い時間をかけて身体にしみついてしまった
正しい日本語の発音へのイメージはなかなか抜けず、
「発声法はこうでなければならない!」
「正しい発音というのはこういうものだ!」
と脳みそが主張するかのように、レッスンは一進一退をきわめていました。
ところが先日、そこから改善のコツをつかむある方法がみつかりました。
それはエセ方言を使ってしゃべる、というものです。
あ~○○さぁん、元気にしたっただかぁ?こっぢもおがげさんでぇぼつぼつやらぁさしてもうてまず~。
・・・(‘_’)
文章にするとより珍妙さが増しますが、この「エセ方言発声」を実践してみたところ
頑固だった脳の縛りから抜け出し、お客様の声がすっと通るようになったのです。
言葉を言葉としてハッキリ発音しすぎず、絶妙な間で息が流れる感覚をキープする。
ゆる~い発声がのどと舌を緩めてくれたおかげで、声が出たのかもしれません。
コツとしては
しゃべる方言は実在しないものだけど、どこかにありそうなもの。というくらいのレベルがいいです。
実際の方言を用いてしまうと「これはこうでなければ!」スイッチが入ってしまうのでおススメしません。
あと小芝居好きというか、寸劇が得意な方の方が効果がある気がします。笑
そしてエセ方言で得られた発声の感覚はフィードバックし、標準語の発音にもいかせられるように考えていくと良いでしょう。
以前の発声イメージがとにかく頑固に脳にこびりついている。
ハッキリ発音しようとしすぎて苦しいけど、力の抜き方がわからない!という皆様、
いちどよぉ~、ありもじねぇ方言どやらでさぁトレーニングしるっでぇのもええがもしんねよぁ
ボイスケアザポ~ダァ だなかまざじ
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