【発声障害】母音を上手く発音するコツ

発声障害

こんにちは。ボイスケアサポーターをしています田中眞です。

先日実施した「言いづらいフレーズランキング」の中で第4位と第1位にランクインした

「イ、ウ母音から始まるフレーズ」

「ア、エ、オ母音から始まるフレーズ」

について、日本語の母音についての解説とそれぞれを少しでも発音しやすくするための方法を書いていきたいと思います。

ランキングの結果はこちら
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日本語の母音発音

日本語における母音はいうまでもなく

「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」の5つです。

このうちア、エ、オは筋肉を緩め、口の中の空間を広くとることで発音でき、イ、ウは逆に緊張状態をつくり空間を狭くすることで発音できます。

・・・という説明をした後で大変恐縮なのですが、僕はこの空間を生み出すために筋肉を「緩めよう」あるいは「緊張させよう」という意識を強く持ちすぎてしまっていることこそが

日本語の母音を発音しづらくさせてしまっている大きな原因ではないかと思っているのです。

母音に限らず言えることかもしれませんが

あらゆる音韻を形成する際に強い意識を持ちすぎてしまうと、その単音は何とか発音できたとしても次の言葉を形成するまで身体の準備が間に合わず

結果的に、きっちりかっちりフォームを組もうとする脳と、お構いなしに発声しようとする身体の処理スピードにずれが生じ、発音が困難になってしまいます。

より明瞭な発音を目指すために、しっかりとフォームを作ることはとても大切ですが

実際に発音をするときは、それ以上の柔軟さを持って臨むこともまた重要ではないでしょうか。

母音を上手く発音するためのコツ

では母音を上手く発音するためのコツを書いていきます。

前述したような柔軟性のある母音を実現するためには、まず現在の自分の発音がどのような状態にあるのかを知る必要があります。

必要な緊張を維持し、不必要な緊張は取りのぞく

「正しい発音のフォーム」を書くことは不要な緊張を生んでしまう素となりかねないので、まずは母音を一つずつ発音しながら

・取り除いていい筋肉の緊張(舌根、下あご、咽頭など)

・取り除いてはいけない筋肉の緊張(軟口蓋など)

をご自身の中で区別するように観察をしてみましょう。

※下あごの真下、のどぼとけの上に手を軽く添えながら発声すると、舌根周りの筋肉の動きが少し感じやすくなります。

ア、エ、オ母音の発音が苦しいと感じる方はイ、ウ母音を発音している時の緊張を

イ、ウ母音の発音が苦手な方はア、エ、オ母音を発音している時の脱力加減をそれぞれ意識してみると

ご自身にとっての良いフォームを見つけやすくなると思います。

「グラデーション発声」で母音発声の柔軟性を高める

ご自身にとって一番楽な母音発声のフォームを整えることが出来たら、次は

各母音ごとのフォームを変えすぎずに繋げていくためのトレーニングをしてみましょう。

せっかくフォームを整えても、子音→母音→子音・・・と連動させていくたびにフォームが崩れてしまうとぶつぶつと言葉が途切れてしまったり、語頭と語尾の発音が上手くできなくなる時があります。

母音をフォームごと連動させ、発声の柔軟性を高めるには

「グラデーション発声」をおすすめします!

グラデーション(gradation)とは印刷・美術・デザイン用語などで使われる「規則的に色の濃度を変化させたもの」という意味で呼ばれるものです。色の濃淡、明暗、色彩などの規則的・段階的な変化を指します。

↑代表的な「グラデーション」の例

声においても、このように母音と母音の境目を曖昧にしながら発声していくことで口腔内の柔軟性を高め、母音を発音しやすくなります。

グラデーション発声の実践。(ちょっと鼻声ですみません・・・💦)

ポイントは先に挙げた、「緊張していい筋肉」と「緊張してはいけない筋肉」をしっかり区別できるよう身体に覚えこませながら行うことです。

慣れないうちはとにかくゆっくり発声しながら、母音ごとに移り変わる調音点の変化を観察してみてください。

※行き詰った時は、もう一度喉に手を添えながら緊張の必要・不必要を精査していく作業に戻りましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。

母音発声にはしっかりとしたフォームづくりとともに、単語を次へ次へとつなげていくための柔軟さが必要です。

母音発声を上手くできるコツをつかめてきたなら、日常生活でも喉が楽に感じられるし会話の楽しさがグッと増す機会もあらわれることでしょう。

発音する機会が多いからこそ、スムーズに言葉を繋げるためのトレーニングは、普段からふとした時に行ってみてくださいね。

それでは。

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