「第一声が詰まったり、掠れたりしてしまう」会社員Hさんの場合

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こんにちは。ボイスケアサポーターをしています田中眞です。

今回は「お客様の”声”」第2弾です。

会社にお勤めの女性、Hさんのレッスンレポートになります。

※掲載にあたってはすべてご本人の許可を得ております。

Hさんのお悩みは・・・?(前日譚)

田中眞
田中眞

よろしくお願いします。改めて伺いますが、Hさんはどのような声のお悩みをお持ちですか?

Hさん
Hさん

はい。話し始めに声が詰まってしまうことと、声のかすれが気になります。

会社員として働いていらっしゃるHさんのお悩みは、第一声での詰まりと、掠れ声でした。

症状が気になりだした時のことをお話しいただくと

Hさん
Hさん

仕事中での電話対応をしているうちにだんだんと声が詰まるようになりました。

はじめは疲れているだけかと思ったのですが、いくら休んでもよくならなくて。

田中眞
田中眞

電話って発声の中でも結構独特ですよね。対面とは異なる声の距離感があるというか・・・。仕事の電話だと余計に緊張もしやすいですし、そこから声の不調を感じる方は多いみたいです。

Hさん
Hさん

そうですね。はじめは電話を取る時だけ気になっていたのですが、それから職場での対面→プライベートでの対面と声に違和感を感じる場面も広がってしまいました。

詰まりや掠れを引き起こしている原因は?

田中眞
田中眞

それは大変でしたね・・・。

日常生活全般において症状が出てしまうということでしたが、もう少し細かく場面を分けて考えるといかがでしょうか?

例えばご友人から不意に声をかけられたときの「なに?」など思わず出た返事などでも、声の詰まりや掠れは気になりますか?

Hさん
Hさん

いえ、そういったときは声は普通に出ますね。

田中眞
田中眞

(ということはやはり、発声時に脳が「がんばって声を出すモード」に切り替わる時間の猶予があるとフォームが崩れて過緊張してしまうのか・・・)

「声を出そう!」と意識した瞬間の筋緊張を取り除き、脳が発声時の理想的なフォームを思い出していくことができれば、Hさんのお悩みは解消されると判断。

また、「詰まり」と「掠れ」は別個の問題として捉えるのではなく、一方を集中的に改善させていくことで双方が全体的に良くなると考えました。

声を出す瞬間を調整していきたいので、今回は第一声の「詰まり」の方をターゲットとすることに。

Hさんの理想的なフォームを見つけ出すために

とにかくあちこち身体を動かしながら詰まりを引き起こす≒過緊張しやすい筋肉の部位を感覚として覚えていただくとともに

どの筋肉を働かせ、どの筋肉を休ませるかという筋収縮の取捨選択をしていくことにしました。

積みかさねの結果、声にもいい変化が!

さまざまな状態や条件での発声を試していくうちに、声の調子が悪いときは、特に肩と首に力が入ってることに気づいたHさん。

それを受けた僕は首に最も負担のかからない頭の位置をレクチャーするとともに肩周りの筋肉を徹底的に弛ませられるような静的ストレッチを提案しました。

また、首肩が柔らかくなると息を吐く力も一緒に緩まりがちになることも分かったので、横隔膜や腹横筋をしっかり刺激できるようなボディトレーニングも併せて行いました。

Hさんにとって理想的なフォームを作る上で

休ませるべきは・・・首と肩の筋肉

働かせるべきは・・・息を吐くための筋肉

ということだったというわけですね。

そして何より

楽に声を出せる自分のイメージをずっと頭に描いていただくようにお願いをしました。

そして2~3回のレッスンをはさみ、先日ついにHさんの声に大きな変化があらわれました!

理想的なフォームを強く意識しながら声を出してみると

苦手だった「ありがとうございます。」がハッキリと言えたのです!

第一声の詰まりは消え、最初ににらんだとおり掠れも芋づる式に解消されていました。

田中眞
田中眞

おお!今の「ありがとうございます」めちゃくちゃ綺麗に発音できてました!

ご自身の身体はいかがですか?無理に声を出している感覚はありますか?

Hさん
Hさん

いえ、声がスッと出ている感覚があって身体は全然つらくないです!

Hさん
Hさん

ただ発症前の状態と比べると「もう一歩!」という感じですね💦フォームを意識してても、つい肩に力が入って失敗するときもありますし。

田中眞
田中眞

それでいいんです。

今の自分をもう一歩といえるのも理想をしっかりもっているからこそですし、フォームを定着化させるためには上手くいかなかった経験というのもすごく重要です。

悪いフォームが癖になってしまうことを防ぐ判断材料になるわけですから。

発声障害を克服するうえで重要なのは、常に「いい声を出す自分」を思い描きつつ、現在の自分を顧みながら良いフォームを作り上げていくこと。

声が出た、出なかったという結果だけではなく、Hさんのように

「肩に力が入っていたから」声が楽に出なかった。という理由付けが冷静にできるようになれば、症状の改善に大いに役立つことでしょう。

失敗を100%糧にできる点が、ボイトレの強みだと思います。

Hさん、ありがとうございました!

今回のレポートはこの辺で。

それでは。

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