発声障害時の「ゴールデンタイム」を見逃すな!

発声障害時の「ゴールデンタイム」を見逃すな!

なんかテレビ番組の宣伝みたいなタイトルですね・・・。

こんにちは。ボイスケアサポーターをしています田中眞です。

突然ですが、発声障害に悩まされているみなさま!

ものすごく声の調子がいい日というものを、今まで経験したことはありませんか?

僕はそんな状態を「ゴールデンタイム」とひそかに呼んでいます。

もう何をやっていてもドンドン声が出てしまう、僕たちにとっては夢のような時間・・・

なんとか発生する条件や持続させるための方法はないものなのでしょうか。

先日

  • シンガーソングライター(女性)
  • 声楽家(男性)
  • 一般事務職員(女性)

という、発声障害を経験されているメンバーとリモートで意見交換をする機会があり

そこでもゴールデンタイムの話題になりました。

今回は交換会の中で出たそれぞれの意見を参考にしながらゴールデンタイムについて考えていきたいと思います。

もくじ

ゴールデンタイムってどんな状態?

参加者全員に共通する、ゴールデンタイムの特徴は以下の通りでした。

  • 起床時から就寝まで、一日を通して声の調子が良好となる
  • 数日前から好調の前兆が表れる場合もあるが、基本的にはある日突然やってくる
  • 年齢、性別、職業、重症度に関わらず起こる可能性がある
  • 効果が持続する期間には個人差があり、半日~数週間効果が続くこともある

まとめると、「誰にでも起こり得る、突然現れ徐々に去っていく好調期」といったところでしょうか。

気になる発生の原因は・・・?

もし因果関係があるとするならば

ゴールデンタイムの原因を突き止めることによって発生の可能性を高められるはずです。

今回挙がった中で特に有力と思われる原因候補は以下の3点でした。

  1. 生活習慣を改善した
  2. ストレスのかからない環境に身を置く時間が長かった
  3. 医療行為やボディメンテナンスを受けた

それぞれについて軽く解説していこうと思います。

ですが複数とはいえ個々人の見解なので、発生の条件として保障できるものではないことは予めご了承ください。

候補① 生活習慣を改善した

真っ先に挙がった候補は生活習慣を見直したことによる一時の症状改善でした。

特に睡眠と食事に関しては身体のパフォーマンスを大きく左右します。

生活習慣を改善し、コンディションを整えることで

喉だけでなく身体全体で呼吸や発声をコントロールしようとする意識が高まったと考えられます。

睡眠に関しては単に時間だけではなく

  • 寝る直前にスマホやPCを触らない
  • アルコールやカフェインの摂取を避ける

など睡眠そのものの質を高める工夫をするとよいと思います。

食事はいわゆる食生活そのものを変えるというよりも

  • いつもより少し多めに水分を摂取する
  • 炭酸飲料を飲む

など喉の衛生管理を含めて効果を引き出そうとする意見が集中しました。

「運動」というジャンルがあまり発生原因として話題に挙がらなかったのは意外でした。

候補② ストレスのかからない環境に身を置く時間が長かった

精神状態と声の関係は密接です。

「声が出づらいことを理解してくれない」

「きちんとした声を出さなければならない」

というような場所から身を離しておくことで、急激に声の調子が上がることがあります。

「音声外来や神経内科など、病院で診察を受けている時に限って声がよく出る。」

という意見もありました。これはある意味

病院という声がきちんと出せなくても咎められることのない場にいたことが

喉の緊張を緩和させたのではないかという面白い意見もでました。

候補③ 医療行為やボディメンテナンスを受けた

ボツリヌス療法や整体、鍼灸など外からの治療を受けた後から声の調子がよくなるパターンです。

これはゴールデンタイムというよりも、純粋に治療や施術の効果が高かったという意味だと思いますが

好調という括りには含まれるという事で一つの意見として挙がりました。

実際に治療自体の効果が切れた後でも好調が続いたという方もおり(←理想的な効果だと思います)

個人差はあるものの

生活習慣の改善や環境を変えなくてもゴールデンタイムを呼び込むことが出来るという点で非常に有効な手段だと思います。

ゴールデンタイムが来たら

実際にゴールデンタイムが来たら、まずは喜びを享受することが一番だと思いますが

そこに足してなるべくその効力を長続きさせるための方法を考えてみました。

➀ゴールデンタイムの状態を記憶する

まず、声が出やすい状態の感覚をおぼえておくことは重要です。

声が出づらい時期と現在とを比較して明らかに違う身体の感覚があれば、そこに好調の秘密が隠されていると考えられます。

身体のどの部分がどのように違うから声が出やすいのか・・・。

それを理解できれば効果が長続きするだけでなく

たとえゴールデンタイムが終わってしまったとしても、完全な克服に向けて良いヒントを得られるはずです。

➁発生の原因を考えつつ、こだわらない

自分で発生原因と考えているルーティンがあれば

それを守っていくことももちろんですが、またそのルーティンにこだわりすぎないことも長続きのコツと考えます。

声の状態に「良いと思うもの」は取り入れ、「悪いと思うもの」は避ける。

ときには過去の事例にこだわらず、取捨選択を見直す。

文字にしてみると、ちょっと当たり前のことのようにも思えますがこうした地道な分析の結果が

ゴールデンタイムを呼び込みやすくさせる可能性はありそうですね。

最後に

いかがでしたでしょうか。

ゴールデンタイムの特徴や発生原因には人によってそれぞれ違いがあり、お話を伺っていてとても興味深かったです。

みなさんはご自身のゴールデンタイムについて、いつもどのように向き合っていますか?

この機に考えてみるのも面白いかもしれませんね。

それでは。

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