フォーカルジストニアと「メンタル」

フォーカルジストニアと「メンタル」 フォーカルジストニア

こんにちは。ボイスケアサポーターをしています田中眞です。

フォーカルジストニアであることを打ち明けた時、

「それってメンタルからくるものなの?」

というような言葉を投げかけられた経験のある方は多いのではないでしょうか。

今回は僕が考える、メンタル(精神面)がフォーカルジストニアに及ぼす影響と

うまく付き合っていくための方法について書いていきたいと思います。

フォーカルジストニアの「直接的な」原因は肉体から

身体を動かす男性

以前、『フォーカルジストニア克服!2つのステップ』という記事の中でも書きましたが

フォーカルジストニアは脳内にある「従来の習慣」「悪い習慣」に書き換えられてしまった状態だと述べました。

ご存知の通り人間の習慣というものは一朝一夕で変えられるものではなく

日々の小さな積み重ねがその人の習慣をつくっていきます。

そしてその積み重ねを「直接」生み出しているのは精神ではなく、脳からの指令を受けた肉体による行動パターンの蓄積なのです。

つまりフォーカルジストニア発症の「直接的な」原因は、脳≒肉体による身体への習慣化と言えるのではないでしょうか。

メンタルは発症原因の一端となり得る

脳と身体のつながり

とはいえ、精神と身体には密接なつながりがあることも事実です。

僕には過去、どうしてもうまく歌いこなせない曲がありました。

その曲は今まで自分が扱ったことのないような高い技術と表現力が必要な曲でした。

僕は特に苦手な部分を徹底的に反復練習し、少しでも失敗すればミスをした自分を許さず、納得いくまでムキになって歌い続けていました。

しかし何日も何日も繰り返し練習を行っているうちに、その曲はおろか今まで自分が楽に歌えていた曲でさえ歌いこなすことが出来なくなってしまったのです・・・。

さて、ここでひとつ重要なことがあります。

それは前述した「従来の習慣」「悪い習慣」にシフトするように決意したのはメンタルであるという点です。

上の例でいうと

反復練習を実行し日々の積み重ねを生み出したのは間違いなく僕の肉体ですが

自分のミスを許さず、本来の自分の歌声を取り戻せなくなるほどムキになって歌い続けることを強行したのは僕の意志、つまりメンタルによるものです。

メンタルは発症の直接的な引き金とならずとも、重要な一端にはなり得ると思います。

メンタル面からフォーカルジストニアを克服するには?

メンタルからフォーカルジストニアを克服する

フォーカルジストニア発症の直接的な原因は運動習慣によるが、精神的な面もおおきく関わってくることがわかったところで

メンタル面からフォーカルジストニアに対してどのようなアプローチをかけていけば良いのか考えてみましょう。

➀完璧を求めすぎない

フォーカルジストニア克服において、完璧主義は時として大きな壁となります。

完璧を求める考えからいったん離れることで

「声はこう出さなければならない」というプレッシャーから解放され、のびのびとリハビリに取り組むことが出来ます。

また、完璧主義をやめると「これしかできない」というマイナス思考から「ここまでできた」というプラス思考になれます。

➁比較しない

「昨日は出来たことが、今日は出来ない!」

「周りのみんなは普通に声を出せている」

「過去の自分ならこんなこと簡単にできたのに・・・」

といったあらゆる比較は、自分を追いつめ悪循環に陥らせてしまいます。

他人や過去の自分などの比較対象をなるべく減らし、今の自分と向き合う意識を持ってみましょう。

➂治す意志を固く持ちすぎない

これは少し過激な表現かもしれませんね。

誤解を恐れずに書くと・・・

フォーカルジストニアの厄介な要素として、改善までの道のりが単純な階段構造ではないことが挙げられます。

つまりトレーニングを積んだら積んだ分だけ成果が出る、という類のものではないと思っています。

そのような中で

「絶対にフォーカルジストニアを治す!」

というような固い意志を持ちすぎると、突然トレーニング効果が出なくなった時のショックが大きくなってしまいます。

克服するための意志は持ちつつ、それでもうまくいかない時もあると心するくらいの柔軟なメンタルをもって向き合うといいでしょう。

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最後に

スポーツの世界に「心技体」という言葉があるように、パフォーマンスを維持したり磨き上げたりする上で、メンタル面は非常に重要です。

フォーカルジストニアにおいてもそれは同じで、症状改善には完璧を目指さないことだったり比較をやめたりといった、「許し」や「ありのままの自分を受け入れる」心が大切だと思います。

自分を厳しく追い込むことだけが、病気を克服する「心」ではないはずですから。

それでは。

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コメント

  1. 山本伸二 より:

    ギタリストもメンタルのトラウマのような、タイミング音痴に陥る時があります。調子が良いとゴールデンタイムになることがあります。その感覚を忘れずに、自己暗示することが良いと思います。思い込みがメンタルに重要な気がします。

    • 田中眞 田中眞 より:

      >山本伸二 さま

      コメントありがとうございます!
      メンタルが演奏に及ぼす影響は本当に大きいですね。その時の気分によって薬にも毒にもなり得るという・・・
      絶好調時に自己暗示することはものすごく大事ですね。うまく「思い込んで」まず気持ちからフォーカルジストニアを克服していきたいものですね!

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