こんにちは。ボイスケアサポーターをしています田中眞です。
2020年11月12日の夜、僕を突如襲った声の不調。
1年ぶりほどの不調に一瞬たじろくが、これはむしろ今までの経験を活かすチャンス!
という事で今回は、ボイストレーナーが声の不調から立ち直るまでのレポート第3弾です。
起床→現状確認
- 11/15 6:00ごろ:起きてからの声の調子を確認
- 好調時、昨日との比較
好調時とほぼ遜色ないほどに声の通りがよくなっているようだった。
第一声の詰まりはほぼ解消された。
持続中の詰まりは依然として残っている状態だったが、咽頭から口腔内の空間を一定にする意識を保つと詰まりは減った。日中を通し、この意識を保つとどうなるか試してみたい。
胸鎖乳突筋の緊張がすこし感じられたので、頸椎の位置を意識しながらゆっくり首を曲げてストレッチをしつつ徐々にほぐせるように心がける。
現時点で気になる点
- ある程度声を伸ばしていると少しつまり気味になる。→各腔内の空間がバラバラ
- 胸鎖乳突筋の過緊張→首が前に出がち
仕事中の試みと気づいたこと
- 同日 8:30ごろ:デスクワーク業務開始
- 座位での作業中に気を付けることを再確認
今日の仕事では比較的座位での作業が多く、発声する機会も少ないと予想される。
懸念となるのが先日の接客業務中に改善した、軟口蓋挙上運動がふたたび鈍くなってしまうこと。
なぜ軟口蓋の動きがスムーズになったのか、その具体的な理由を掘り下げつつ今日の仕事中にも活かしていけたらいいと思う。
- 同日 15:00ごろ:デスクワーク業務中、喉に緊張感。
- 腹筋群への意識が薄まったことと、呼気が少し弱まりすぎた可能性あり
業務開始当初はかなり声の通りもよかったが、沈黙したまま作業を進めていくうちに、不調時特有の喉周りの筋緊張が徐々に高まってきてしまった。この時点では声には悪影響は出ていないが、不自然なフォームが固まる前に身体感覚を調整していきたいところ。
自分の場合、緊張が高まると呼気が弱くなりがちになる(不調の初期状態もそうだった)ので、息の圧力は常に一定になるよう心掛ける→息を吐くときに腹筋群へフォーカスをあてる。
また、調子が下がり始めると自分の声を自分の耳で確かめるように発声してしまいがちとなる。
あくまで声を出している時は無意識でいるように心がけ、分析や対処は「出た声」に対して行うこととする。→「どうやって声を出すか」ではなく「出た声をどう考えるか」という思考
↓
劇的な症状改善はなかった。が、悪いフォームに声が引っ張られなかったためこれ以上の悪化はないと思う。
帰宅後のトレーニングとクールダウン
- 同日20:00ごろ:今日最後の発声訓練、呼気の安定化と首周りの脱力
- ウェービングリップロール→発声
- 入浴時に軽くマッサージ
ウェービングはリップロール実声ともに昨日に比べてスムーズに行えた。
今回は呼気の安定と同時に口腔内の空間をなるべく一定に保つように意識した。
昨日以前気になっていた、高音域から中音域に至る下降系で舌根が若干奥まりそうになる感覚は、舌根から咽頭にかけての空間をできるだけ変化させないようにすることで改善が見られた。
発声訓練自体は早めに切り上げ、今日はマッサージを十分にして喉周りの緊張を解すようにする。
総評と明日以降の対策
・ある程度声を伸ばしていると少しつまり気味になる。→各腔内の空間がバラバラ
舌根から咽頭にかけての空間をできるだけ変化させないようにする→軟口蓋と舌の位置を「大きく」動かさない、ずらさないようにする。口腔内に程よい大きさのボールが入っているイメージを持つことで改善が見られた。
・胸鎖乳突筋の過緊張→首が前に出がち
デスクワーク最中に過緊張気味になってしまった。悪いフォームに流されないよう、「声をどう出すかよりも出た声をどう考えるか」という思考を持ち続けることで悪化を防ぐ。決して無理しないよう、帰宅後は入念にマッサージ。
調子度60→75
過緊張を感じる場面はあったものの、着実に悪影響に流されない体制が整ってきている。仕事中にわずかに感じた声の詰まりも一時的なものになると予想。
そのためにも呼気の流れと、出ない声をどうにかしようと口腔内をアチコチ操作してしまいそうになる脳の指令を落ち着かせることが重要だ。
悪い部分を治すのではなく、良い部分に注目し、声の調子をのばしていきたい。
今日はこの辺で。
また明日以降、ご報告いたします。
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