フォーカルジストニア発症の原因を考える:反復練習について

フォーカルジストニア発症の原因を考える:反復練習について フォーカルジストニア

こんにちは。ボイスケアサポーターをしています田中眞です。

フォーカルジストニア発症原因のひとつに

「過度な反復練習によるフォームの崩れ」

が挙げられます。

今回は、今一度フォーカルジストニアと反復練習の関係と、より効果的なものにするための方法について考えていきたいと思います。

反復練習って大事なものなの?

そもそも演奏技術の向上という面において、反復練習はどれほど重要なものなのでしょうか?

反復練習はいうなれば、「量」を重視した練習にあたると考えられます。

一回あたりの成果は小さくとも、時間をかけてたくさん繰り返すことにより効果が増大します。

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反復練習により積み上げられてきた技術は脳に記憶され、意識せずとも高い精度で再現できるようになります。いわゆる習慣化です。

無意識にできるようになれば

そのぶん よりレベルの高い技術に意識を向ける余裕が生まれ、「質」の高い練習へとつなげることが出来ますし、なにより習慣化されたテクニックはそうそう崩れることはなく、演奏家のパフォーマンスを永く支えていくことが出来るでしょう。

技術を安定させ、演奏家としてスキルアップしていくための下地を積んでいくという観点から

反復練習は重要な練習方法と言えるのではないでしょうか。

フォーカルジストニアと反復練習の落とし穴

では、本来であれば基礎技術をささえるはずの反復練習が、なぜフォーカルジストニアを引き起こしてしまうのでしょうか。

言い方を変えれば

基礎技術を高めてくれるはずの反復練習が、フォームを崩しフォーカルジストニアを発症させてしまうほどに誤った成果を積み上げてしまうきっかけとは何なのでしょうか。

僕は今のところ

  1. 一度の反復練習で得られる成果が少ないことから、本人が気づかないうちに悪い方向へシフトした
  2. 「成功体験」を追い求めた結果、目標とは異なる技術が身についてしまった
  3. 反復練習をすること自体に成果を見いだし、目標設定があやふやになってしまった

以上の3点が反復練習によってフォームを崩す原因になり得るのではないかと考えています。

ひとつずつ簡単な説明と、それぞれの対処法について解説していきたいと思います。

原因候補①:本人が気づかないうちにシフトしたパターン

前述したとおり、1回あたりの反復練習自体の成果はあまり大きくありません。

良くも悪くも、積みかさねの変化に気づきにくいというのが特徴の一つと言えます。

  • 対処法:反復練習のビフォーアフターをしっかり確認する
    • 録音をしたり、練習前後の感覚をメモする。
原因候補②:「成功体験」に釣られ、異なる技術が身についたパターン

成功体験は、脳の習慣化をうながす大切なものです。

しかしそれが自分にとって正しいフォームによってもたらされたものでなければ、同じ体験を再現することは難しくなるでしょう。

仮に「たまたま」うまくいった経験を追い求めたとしても、どんどん自分のフォームからかけ離れた路線をたどってしまう可能性があるので注意が必要です。

  • 対処法:上手くいったときは音ではなく、知覚認識を再現する意識を持つ
    • 身体の感覚を覚えており、かつ再現できるかきちんと考えてから練習する。
原因候補③:過程を重視してしまい、目標があやふやになるパターン

少し①と似てしまいますが、反復練習のような「量」の練習において、一番注意しなければならないのがこの過程を重視してしまうパターンだと思います。

やった感のある反復練習はそれ自体に達成感をもってしまうと

技術を安定させるよりも、たくさん練習することばかりに執着するようになります。

  • 対処法:どんな成果を得たいのかを予めしっかり決める
    • 教師や共演者と相談して、反復練習することで何を習得したいのかを明確にする

最後に

いかがでしたでしょうか。

この記事を書きながら「あぁ、こんな練習やってたやってた。だからフォームが崩れていったんだなぁ・・・」と思いだし、苦笑いをしたところです。

単純な繰り返しに見えて、反復練習は演奏家としての質を上げるためにも重要なもの。だからこそ1回1回の練習内容や目標についてじっくり考える必要がありそうですね。反省反省・・・

それでは。

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